写真右は、最近読み終えた本です。
たまたま書店でみつけたもの、ドミニック・ローホー「マイバッグ」
理想のバッグ、バッグの使い方、そして生き方まで。
フランス人作家さんが、バッグをテーマに語った一冊。
読み進めながら。
「そうそう、私も同じことを思っていたのよ!」と思わず叫びたくなったり。
バッグについて、こんなことを思う人もいるのね~と発見もあったり。
なかなか面白い本でした。
読み終えて、自分がこれまで使ってきたバッグについて記憶をたどってみました。
幼稚園に通う前に使っていたのは、赤い屋根の家が描かれた小さなトートバッグ、お気に入りの折り紙やシールを入れていたな。
電車に乗ってお出かけする時は、母が手作りしてくれた巾着のポシェット。
ピアノのレッスン、楽譜を入れるバッグも母の手作り、確かキルティング素材だったな。
伯母からもらった革のリュックは、使い続けて柔らかくなっていくことに愛着を感じた記憶が。
自分のお給料で初めて買ったバッグは、憧れていたブランドの・・・。
思い出していたら、不思議とあたたかい気持ちになりました。
バッグについて思い出していたはずなのに、いろいろな思い出が浮かんできて、これまでの人生を振り返るようなことになるのですね。
バッグって。
物を入れて運ぶ、というものが主な目的。
ファッションでは、バランスを決める重要な部分であったり。
そして、いつもその人の暮らしのそばにあるもの、なんですよね。
「小さいバッグしか興味がなくて。」
「とにかく物が多いから、大きくないと困るの。」
「肩こりが辛いので、ショルダーバッグは絶対に使わない。」
お客様からお聞きした言葉の数々。
この3つだけでも、バッグの好みは人それぞれだと感じますよね。
また、季節やご利用シーンによっても様々。
私の場合、縫物が好きで、バッグが好きで・・・気付いたらバッグ屋になっていたという状態なのですが。
バッグ作りは本当に奥が深くて、いつまでも考えていたいような魅力を感じます。
どれが一番、なんて答えはないものなのでしょうが。
ご縁があって当店のバッグをご購入されたり、プレゼントされたりで使われている方がいます。
手にした方が笑顔になったり、使うたびに心地いいと感じてくださるような物を作っていきたいな。
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写真のバッグは「コーヒー 浜松産帆布使用トートXL」のサンプル。
主に、ヨガレッスンに通う時に使用しています。
ヨガマット、タオル、水筒などが余裕で入るし、クタクタと体に柔らかい感触が、肩掛けしたときにも心地いい。
私が使用しているバッグは、ほとんどがTOMOROKOバッグのサンプル品。
商品化する基本は「まずは自分が使って心地いい物」なので。